新型コロナウィルス感染拡大と管理組合活動への影響
東京オリンピック開催前から急拡大している新型コロナウィルス感染拡大の勢いが止まりません。そんな中で、私が顧問を務める2つの管理組合でこの7月、8月と続けざまに陽性者が出てしまいました。それも理事会が終わった後に、発熱し、PCR検査の結果、陽性であることが判明したものですから、理事会出席者の間では動揺が拡がりました。そのうちの一つの組合の理事さんは入院したとの報告がありました。
幸い、理事会の出席者は全員マスク着用でしたから、私も含め全員、「濃厚接触者」には該当せず、他に陽性者が出ることはなく、理事会がもとで感染が拡大する最悪の事態は避けることができました。しかし、こんな身近なところまで感染が拡がっているとはと、驚くとともに、今までより気を引き締めなければいけないと思うようになりました。
その3週間後、理事長から一本の電話がありました。理事会後に入院された方が亡くなられたと…。この知らせにはショックを隠せませんでした。報道番組では重症化した後にたどる光景をさんざん見させられましたが、こんな身近なところで悲しいことが起きていることに、新型コロナウィルスの怖さを改めて感じさせられました。
昨年4月の第1波のときは未知のウィルスの怖さと感染拡大防止のための理事会での対策として
①広めの会場で換気をよくし、三密を避けた理事会開催にする。
②理事会前に検温、アルコール消毒を励行する。
③当然、全員がマスク着用で臨む。
④できる限り、効率よく短時間で終わらせる。
こんな注意を払ってきましたが、今回の第5波ではそれだけでは十分でないのかと、考えさせられました。もはや今の状況が続く限り、当面は「対面」での理事会は避けるべきで、ZOOMなどを活用したオンライン理事会としなければならないということを強く感じた次第です。折しも6月の標準管理規約の改正ではITを活用したWEB理事会・総会が新たに規定されました。
感染拡大は遠い世界の話ではなく、すぐ身近な理事会でも発生すること、今の状況を甘く見ることなく、少しでもリスクを避けた管理組合運営を図らなければならないとの思いを強くしました。