首都圏マンション管理大学修了報告
第9回首都圏マンション管理大学(特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会主催)の講座を履修してきました。この講座は同協議会とマンション学会と共催で毎年開催されるものでマンションの管理をより深く研究していくため、現在のマンションに関連する17分野を網羅すると言う課程になっています。千葉大学名誉教授の丸山英気教授が学長を務め各分野の錚々たる第一人者からの講義が展開されました。講義内容の一部を紹介すると以下の通りです。
主な講座
『区分所有法の変遷と所有権性』 千葉大学名誉教授丸山英気弁護士
『区分所有法の理解』 明治学院大学法学部竹田智志講師
『マンション再生法の意義と制定への取り組み』関東学院大学山本育三名誉教授
『マンションのセキュリティ』 中央学院大学法学部平澤修准教授
『マンションと地域再生を考える』 地域再生研究所松本恭治代表
ほかマンション管理にかかわる講座多数
丸山名誉教授の区分所有法は制定から今日までの立法上の背景を理解するとともに、弁護士の中でも区分所有法についての知識理解が低いことなど、現在の区分所有法の問題点について考える機会となるとともに、丸山教授の正義と信念にたいへん感銘を受けた次第です。またマンション学というカテゴリーも知られていますが、通常、マンション管理士として管理組合の相談業務など実務的な対応し、各種実務的なセミナーが多い中で、この様な学究的な研鑽の場は少ないのが実情ですが、知識を理論的に結び付け、ブラッシュアップするうえでたいへん貴重な機会となりました。
★この大学は管理組合役員の方も参加可能な講座であり、毎年7月に開催されているので、マンション管理を関心のある方にはおすすめできるものと思います。