マンション標準管理規約改正が発表されました。【2016年3月14日】
あれだけ待たされた標準管理規約改正が発表されました。今回の標準管理規約改正には様々な問題がありました。その一つ、コミュニティ条項については同時に発表された「マンション管理の適正化に関する指針の改正」で「コミュニテイ形成に積極的に取り組むことが望ましい」としながらも標準管理規約では、コミュニティに関する条項が削除されています。もっともこうなることは想定されてのことでした。昨年10月のパブリックコメント発表時において、私はこの点を問題視し、パブリックコメントでもの申しました。今回の発表の中ではコミュニティ条項削除は「マンションの新たな管理ルールに関する検討会」で「削除すべきと提言されています。」と掲載されており、いかにも第三者的な書きぶりで直接の回答には不十分とも思えます。今回の過程で若干の修正があったようですが、パブリックコメントで私が指摘したのは、指針と標準管理規約が相反する(少なくとも誤解を受ける)ところに、分かりにくさがあり、ひいてはマンションにおいてのコミュニティ活動に水を差されることが懸念されることでした。現に昨年の新聞報道により、マンションでのコミュニティ活動ができなくなったと誤解されている管理組合の方の声を複数聞いています。斯様に今回はしっくりいかない改正になったと、残念に思うばかりです。でもこうして出てしまった以上は、「マンションにおいてコミュニティ活動がいけないのではない!」と誤解されないよう辻説法することが私の役目なのかと覚悟を決めたところです。
標準管理規約改正関連【国土交通省ホームページ】
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk5_000052.html