住宅宿泊事業法施行日(2018年6月15日)到来!
民泊を合法化する制度「住宅宿泊事業法」が本日から施行されます。これまでマンション管理組合における民泊の問題についてはセミナーでも、ウエブサイトでも何度も情報発信してきましたが、いよいよ今日から合法化の本番です。管理組合の多くは、これまで管理規約で民泊禁止を定めるなど良好な居住環境を守るために、対応してきました。
しかし、管理規約を改正しておしまいではありません。6月2日以降airbnbのサイトでは違法物件が削除されています。また違法状態で予約された6月15日以降の予約が取り消しされたと言いますが、実際のところはどうでしょうか。仲介サイトはairbnbだけではありません。観光庁に合法的に申請した仲介サイト以外の得体のしれないサイトが存在したり、掲示板やSNSによる確信犯的な違法民泊も存在します。
こうしたヤミ民泊が横行する状況において、管理組合で民泊を禁止したとしても、違法を承知で民泊を行おうとする不心得者がいて、巧妙化している現実があるのです。
管理組合としては、このような違法物件にも対応する必要があります。もし違法物件を発見したら、保健所へ通報し、違法な行為が行われている情報を連携しながら違法事業者を追い詰め、良好な居住環境を守っていくことが重要です。
★民泊合法化は、遊休不動産の有効活用という大きなチャンスであるとともに、ルールを守らない違法な事業に対しては管理組合や居住者で監視を続けていく必要があることを忘れてはならないでしょう。