大雪とマンション
今日も首都圏の一部がうっすらと雪化粧しましたが、1月14日の大雪には悩まされた方も多かったと思います。寒冷地であれば、雪への対応にも慣れていますが、都市部では年1回降るか降らないかのため、なかなか雪に対する対応ができていないのではないでしょうか。
① スコップの常備:雪かきや歩行路を確保するための必需品です。自治体の除雪車は道路の除雪はしてくれても、敷地内のことはしてくれません。従って敷地内の雪かきが必要になることがあります。敷地の広さにもよりますが、大雪の場合にはひとりでの除雪作業は難しいため、何人かで作業する前提でスコップは複数本あったほうがよいでしょう。また一晩明けて、凍結し固く凍ったアイスバーン状態ではこれを崩すのに苦労します。そのために、最低1本はスコップの先の尖ったタイプがよいでしょう。
② 融雪剤:融雪剤としては塩化カルシウムが一般的です。これを通路に撒くことにより、融雪効果は抜群です。寒冷地ではホームセンター等でいつでも購入できますが、地域によっては在庫がなくて、雪が降ってからではすぐに買えない可能性もあります。できれば前もって備蓄しておくのがよいでしょう。ただし塩化カルシウムはその名の通り、塩の成分を含んだ化学物質ですので、塩害の恐れがあります。機械式駐車場など鉄部では錆の原因になったり、花壇では植物に影響が出る場合があるので使用上の注意をよく確認のうえご使用ください。また塩化カルシウム以外の成分の融雪剤もありますが、こちらは割高になるようです。各マンションでの使い道を考えてご判断ください。
★雪が降り積もるのは、気温の関係から夜間が多いでしょう。夜間降り積もった雪で翌朝の歩行に支障が出るといった懸念が発生することがあるかと思いますが、この時、交通機関がストップしてしまえば管理員さんも駆けつけることができません。管理会社に任せきりきりでは埒が明かないことになります。こんなときは居住者で最低限の対応できるよう、日ごろから理事会などで話し合っておくのがよいですね。これは地震などの防災対応でも全く同じことです。