管理計画認定制度の現状は
投稿日:2022年07月20日
令和4年4月1日にスタートした管理計画認定制度。国を挙げ、自治体が積極的に取り組み、マンションの管理状況に踏み込み、管理不全のマンションをなくして、マンションの管理をよくしていこうという趣旨の制度です。制度開始前後は、私も各地のセミナーなどでこの制度についての解説を行ってきましたが、あれから3カ月を経過しました。
目指すべき方向性と趣旨はたいへん“立派”な制度ではありますが、現実はどうでしょうか。管理計画認定制度は管理計画が策定された自治体において、管理組合が管理計画の申請ができるというもので、東京23区内ではまだ板橋区のみというのが実態です。新築マンションでは分譲会社による予備認定が進んでいるという話はあるものの、先行する板橋区でも、認定されたマンションは6月16日現在、築48年のマンション一つだけです。制度が始まったばかりではありますが、この制度が定着するには、まだまだ時間がかかりそうな印象を受けます。管理の評価がマンションの資産価値を左右するまで定着していくのか。今後の進展を見守りたいと思います。